豊胸バッグは半永久的?

シリコン豊胸バッグは、半永久的にもつと思っているひとは多いかと思います。

手術前に、[半永久的だよ]と言う医者がいるからです。

未だに、豊胸を行うクリニックでは、半永久的と謳っているところもあります。

国内で豊胸バッグを入れているひとは、約4万人いると言われています。

シリコンジェルの豊胸バッグは1992年に市場から回収された経緯があります。

破損した場合、シリコンジェルが周囲に漏出し、それが原因で、膠原病、自己免疫疾患の発生が報告されたことが原因でした。


写真1 シリコンジェル豊胸バッグ(現在は、製造されていない)

触り心地は、ホンモノの胸といっしょです。

当時の中身のシリコンは今と違って、ジェルタイプ(写真1)で液状だったので漏れると周りの組織に浸透してしまうというものでした。

現在は、コヒーシブと言って、寒天状、グミ(お菓子)みたいな形状ですが、破損していなければ寒天状は保たれますが(写真2)、それでも破損して放置するとこれも液状になってしまうことはあまり知られていません。(別症例:写真3)

写真2 破損していないコヒーシブの豊胸バッグを破ったもの。中身はそのまま寒天状に保たれてます。

写真3とは別の症例です。

このようなコヒーシブも破損した直後は寒天状ですが、破損したまま放置すると下の写真のように、シリコンも液状化してしまいます。

写真3 コヒーシブ・シリコンもドロドロに液状化する。


写真4 同一患者さんから取りだした左右の豊胸バッグ。
向かって左:破損してシリコンは液状化。
右:無傷のコヒーシブ。

そのため、破損を放置していた場合に、経験上なので医学的根拠はないのですが、何かしらの症状を訴えているひとも多いことも事実です。

破損するかもしれないし、破損しないかもしれない豊胸バッグ

では、シリコン豊胸バッグはいつ破損するのでしょう?

いつかは本当のところはわかりません。

明日かもしれないし、10年後かもしれません。

ただ、おもしろいデータがあります。
豊胸バッグ挿入後5年経過時点で、破損などのトラブルは5%。無傷でなんでもなかったのは、95%。

なんだ、意外に問題ないじゃない。

いやいや、待ってください。

あなたにとっては、数年でまだまだかもしれませんが、では豊胸バッグを入れてから20年経ったらどうなていると思いますか?

無傷、特に問題なしが5%。

破損何らかのトラブル95%!

なんと、破損率がそのまま逆になってしまいます。

やはり、時間とともに豊胸バッグの破損やシリコンの漏出のリスクが上昇していくのです。

豊胸バッグを体内に入れている時間が長くなればなるほど、破損などのリスクが高くなるということです。

まるで、時限爆弾みたいです。

シリコン豊胸バッグの製造会社は破損率を0.2%と報告していますが、実際はもっと高率だと思います。

また、ある研究報告によると,1 〜25年前にシリコン豊胸バッグを入れた女性592例のうち,約64%が破裂または漏出を経験していました。

破裂や漏出のリスク危険は時間の経過とともに増大する傾向があるので,初めての手術後から 8 年を経ったらシリコン豊胸バッグをを除去したほうがよいとしています。

時限爆弾を抱えているいるようなものですが、解決策はあるのでしょうか?

豊胸バッグの破損の診断方法として最善の方法はMRIです。定期的に超音波エコー検査、シリコン漏出を示す徴候の出現について調べてもらうべきでしょう。その結果,破裂の徴候が認められればさらにMRIを行うとよいと思います。

今までのところ,シリコン豊胸バッグによる膠原病、発がんの著しい上昇を示す疫学的証拠は報告されていませんが、悪性リンパ腫(リンパ細胞のがん)の発生が報告されていますので引き続き注意していく必要があるのでしょう。

ただし、豊胸バッグを入れているひとは、乳がん検診をしない人が多いので、乳がんを見つけにくいとされ、気が付いたときには、がんが進行していたということもありますので、これも注意していきたいところです。

豊胸バッグトラブルと合併症、シリコンバッグ除去を考えているひとへ

豊胸バッグで困っていること、心配していること、なんでも構いません。豊胸にまつわることであれば、遠慮なくメール相談ください。

豊胸バッグでお困りの方
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