師走になり、今年も残すところ数時間です(笑)。
毎年毎年言っていますが、今年も大して掲載できませんでした。

今年最後の掲載。

今年当院で行った豊胸バッグ摘出、
種類別に何%か調べてみました。

2014年(12月分は集計していません)

豊胸バッグトラブル合併症

84名
1位 Mcghan 23名(27%)
2位 生理食塩水(製造会社不明) 18名(21%) うち4名石灰化、3名破損
3位 CMC 15名(18%) うち2名破損
4位 eurosilicone 8名(9%) うち1名石灰化
5位 SEBBIN 6名(7%)
6位 Mentor  5名(6%)
7位 PIP 3名(3%) うち1名破損
8位 eurosilicone(生食) 2名(2%)
9位 CUI 2名(2%)
10位 不明ジェル 2名(2%) うち1名破損

※シリコンジェルも含みます。

Mcghan(マックガーン)バッグ除去

豊胸バッグは、当時バイオセルと言われたものです。
一世風靡したためか毎年1番多いです。また、一番取りにくく、他院ではしばしばアンダーからしか取れないと言われる豊胸バッグです。

昨年もやはりMcghanは多かったですね。今年も多いと思ったら案の定でした。
ちなみに、Mcghanは、今、会社ありません。

生理食塩水バッグ除去

意外に多かったのが、生理食塩水豊胸バッグでした。

まあ、シリコンコヒーシブが発売される前は、ジェル発売停止からずっと生食しかなかったわけですから当然とも言えそうです。

CMC豊胸バッグ除去

CMC豊胸バッグは、当時自分はたくさん手術した覚えがあるのですが、一昨年は、CMCが多く、破損の程度もひどいのが結構ありました。

今年は意外に少なく、トラブルになったものがありませんでした。単純な破損のみでした。

メンター豊胸バッグ除去

SEBBIN,Mentor製豊胸バッグは、10年経っても意外にしっかりしており、絶対数が少ないということもありますが、破損も今まで経験がありません。

意外にバッグ表面も白いままで、当然中身も体液で黄色くなってはいませんでした。
バッグの表面の膜に体液があまり浸透しないのでしょう。

10年経っても意外に問題ないバッグと言う印象です。

PIP豊胸バッグ除去

豊胸バッグPIPは、ご存知かも知れませんが、使われているシリコンの素材が工業製品だったという[いわくつき]の豊胸バッグです。実際には、当時も日本ではあまり輸入されていないようですが、ちらほら見かけます。

不明になっているものは、製造会社名の刻印がまったくないものもあり、もしかして、中国製の場合もあるのかな?よくわかりません。すべて、中身はドロドロなシリコンジェルでした。

雑感

生理食塩水の手術をしていた当時、仰向けになるとどうしても「お山」が2つという不自然さがなんとかならないものかと思っていた時に、アメリカでシリコンバッグ発売が解禁になりました。

コヒーシブ・シリコンが主流になり、その対抗馬としてCMCがフランスから販売。なぜか欧州では、CMCは販売中止だった経緯があります。

それなのになぜ日本ではOKだった?なのに、こぞって日本で手術していたのはなぜ?日本は実験台か?

当時はすべて鳴り物入りで発売された豊胸バッグを使って手術はしたものの、今になってみれば、どれもいっしょで、取りにくかったり、実は身体に悪いのでは?なんてことになってしまいました。

今後も、今はいくらいいと言っても、実際にのところ10年経ってみないとわからないのが実情でしょう。

だって、今発売されているものは、クスリでいう治験などはやっていないですし(少人数ではやっているのかも)、
身体に入れてみて数年も様子を見て販売しているわけではないですからね。。。

そして、なぜか、豊胸バッグ除去するひとは、「昨年入れたんですが・・・」という直近のひとは誰もいません。
最低、3,4年は経っています。

直近で調子が悪く、取り出すひとはやったところで取ってもらっているのでしょうか。
裏を返すと、数年経ってしまうと、やってもらった医者もいないし、そんなことあったっけ?みたいな感じで対応が悪くなるのでしょうか?

また、術後のやりとりが矛盾して、不信感も増すような印象も受けます。

現在、乳がん後の乳房再建に豊胸バッグ(種類は限定されている)を使うことができました。
健康保険の適応を受けることができます。(2013年7月から)

乳がん後の乳房再建で豊胸バッグを入れたひとたちも、今は大丈夫でしょうけど、10年もすると
破損したりと豊胸トラブル合併症も出てくるのでしょう。これは、おそらく美容で行ったひとと同じ経過を辿ります。

現在乳がん後の再建(美容ではなく)として、豊胸バッグを入れているドクターに聞く機会がありましたが、今後、豊胸トラブル合併症がどの程度起き、どのようにたどるかわかっていない感もあります。

美容手術で、豊胸バッグを入れた経験、そして、その後の経過を意外にわかっていないのです。

乳がん後の再建時にも、術後10年したらどうなるか?などは、はっきりした説明はしていないのでしょう。もしかして、「半永久的」とかいまだに説明しているかもしれません。

今後の豊胸トラブル合併症のときどうしたらいいか?など、厚生労働省はなにもコメントしてません。そして、破損時の手術点数などが詳細に記載されていません。

今後の見通しを立ててないことがわかります。おそらく、マスコミ、世間の流れからの後押しで、早くに乳がんの豊胸バッグを使えるようにと、仕方なく健康保険でできるようになったのでしょう。

患者さんにとっても、今はボリュームを出すことが重要であるので仕方がないことだと思います。
ただ、入れたことによって、「心配の種、入れていることのストレス」が芽生える可能性もあります。

現状は、乳がん後の豊胸バッグも、「光と影」があるので、医師患者ともに十分な理解を持ってもらいたいと思います。

豊胸バッグのトラブル合併症、10年後はどうなっているのかもある程度見据えおいた方がよさそうです。

※このブログを記載したのが、5年前になりますが、やはり乳がん後の豊胸バッグもトラブルが多そうですね。とくに海外は次々にトラブルが報告されていますよ。(2019年1月記載)

さて、あなたの豊胸バッグは?

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