豊胸バッグ破損の分類について考えていきましょう。

豊胸バッグの破損は、2パターン

・被膜内でバッグが破損したものと
・被膜自体が破損して、かつ豊胸バッグの中身が被膜外に漏出する

ようするに、豊胸バッグ自体が破損して、その中身が・・・
1→被膜内にとどまっている
2→被膜の外に漏出

破損する原因は、劣化によるもの、または、ぶつけたりする。
豊胸バッグは、自然に破損するかどこかにぶつけて破損するだけです。
飛行機の中で、どこかにぶつけて破損したケース

豊胸バッグの破損がなければ理論的には問題はないはずです。
→豊胸バッグが無傷であれば、空間が広がるだけです。でも、まずこのようなことはありえないです。

被膜が破れるくらい強い力が加わると、豊胸バッグも無傷であるとはありえないからです。

豊胸バッグの破損に気が付かないケース

よく聞いてみると、

拘縮している患者さんのエピソードとして、「今まで硬かったのに急に柔らかくなった!」なんてひとがいます。
このようなケースでは、外的な力または拘縮が進みすぎ、被膜がどんどんバッグを圧迫されて破れてしまって、かつ、豊胸バッグ自体も破損してしまう場合です。

このようなとき、超音波(エコー)などで、やってもわかりにくい場合でも、MRI検査すると一発で分かります。

アメリカでは、3年に1回MRI検査をするよう推奨されています。バッグの中身がシリコンの場合、破損してもほとんど被膜内での破損なので、症状が気が付きにくいからです。silent ruputureと言われている所以です。

次回は、中身がシリコンジェル、コヒーシブ、ハイドロジェル(CMC、PIP)の個々のケースについて紹介します。

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