豊胸バッグが破損しても、そのまま放置してもよいか?」という質問をいただきました。
豊胸バッグを凍らしてみた!CMC編 のコメント参照)

破損しても大きな痛みを伴うこともないため、実際に、そのまま放置するひとも結構います。あと、やはり、豊胸バッグを入れたあとの「痛み」があったことのトラウマがあるために、取り出すことにも躊躇してしまうことも多いのでしょう。

結論から言うと「放置してよい理由が見当たりません」
過去に何回も書いているかと思いますが、今回初めて読む方もいるかと思いますが再度記載しておきます。

”本当に、破損しているなら早めに取りだすことをお勧めします”

・豊胸シリコンバッグを体内に入れていても身体に悪影響はないとされています。
例えば、海外でもいろいろな報告がありますが、乳がんを引き起こすとか自己免疫疾患を引き起こすなどは、起きないとされています。

ただし、これらは破損していないことが条件です。破損して中身のシリコンが皮膜を破ってまわりの組織に浸出すると、なにかしらの影響があると考えられています。

20年近く前には、豊胸バッグの中身がシリコンジェルのタイプのものが使われていました。周囲に漏れたシリコンが周囲に漏れるといろいろな問題を生じます。また、分からないことも多く、FDA(アメリカの厚労省)は中身がシリコンジェルの豊胸バッグは使用中止の勧告がされています。

ひるがえって、シリコンジェルタイプに取って代わって登場したのが、現在の破損しても大丈夫というコヒーシブ・シリコンです。
このコヒーシブ・シリコンは、確かにその場(カウンセリング時などに患者さんに見本を見せるなど)で豊胸バッグを切ったりしても、シリコンはグミみたいに寒天状ですからすぐには漏れません。

また、時間がある程度経過したものでも、破損していなければ中身の寒天状態は保たれています。

写真は、10年経って取り出したコヒーシブ・シリコンです。
破損していなければ、液状化していません。
ただし、シリコンの色は体液などにより黄色に変色していることが多いです。

ただ、どうでしょう?
皮膜内で破損してしばらく経つと、中身のシリコンは寒天状態から液状に変わっていきます。どろどろ状態になり、シリコン・ジェルとあまり変わりありません。


皮膜内で破損した豊胸バッグのシリコンは、このようにネバネバ、ドロドロと液状化しています。

これらが皮膜内での豊胸バッグ破損ですが、この状態を放置しておいていいか?は、答えは歴然としていますよね?

上記の画像は、皮膜内で破損している豊胸バッグのMRIです。

破損していても、意外にボリュームは変わっていません。

注意していないと破損したことに気がつかない方も多くいます。破損しても痛みなどもないのでsilent ruputureともいいます。

ただ、毎回入浴などで触っている方は、ちょっとした異変に気がつく場合もあります。
「以前と比べるとなにか柔らかくなった」となる症状があると破損している可能性もあるので、注意したいところです。

皮膜外に漏出しているとなると、話はもっと深刻になります。

豊胸バッグトラブルと合併症、シリコンバッグ除去を考えているひとへ
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