豊胸シリコンバッグと線維筋痛症との関係はあるのか?

線維筋痛症とはどんな病気?

比較的新しい概念の病気で、あまりなじみがありませんね。

レディガガが「線維筋痛症」をインスタグラムで慢性的な痛みに何年も苦しめられていることを公表していましたよね。

1990年に米国リウマチ学会において、
病気の概念と定義、および分類診断基準が提案されました。

痛みの起こりやすい場所が18か所です。
以下のイラスト場所付近ですね。

豊胸バッグを入れている人は、線維性筋痛症になりやすいのか?

症状

中年の女性に好発すると言われ、原因不明のリウマチに似ている病気とされています。

診断基準があります。関節、筋肉、腱など身体の広範囲に慢性の「痛み」と「こわばり」が主な症状で、身体の明確な部位に圧痛を認める以外には、診察、X線検査、血液検査などに異常がありません。

なかなか治りずらく、強い疲労感、倦怠感、眼や口の乾燥感、不眠や抑うつ気分などさまざまな症状がみられます。

このように漠然とした症状なので、一見、原因がわからない患者さんの訴えとして扱われてしまうことが多いです。

そのため、本人はドクター・ショッピングをしてしまう・・・ことが多いのです。

豊胸が原因でも線維筋痛症になる?

豊胸バッグを入れている方も、どこが原因というわけではないのですが、身体のあちこちが痛いと訴える方がいます。

今までに豊胸インプラントバッグと膠原病について、いろいろな研究報告がされていますが、必ずしも豊胸インプラントバッグと膠原病(慢性リウマチ、SLE、シェーグレン症候群など)と間に因果関係があると明確に支持している論文はありません。

※他科の医者からよく聞く話ですが、自己免疫疾患のマーカー異常の患者さんは、たまたまか豊胸しているひと多いという話はちらほら聞きます。

最近の研究報告では豊胸バッグが原因とも

最近では、線維筋痛症についての研究報告がいくつかされ、被膜外に豊胸バッグが破損した場合に線維筋痛症のリスクが増加するという報告があります。

スウェーデンとデンマークの2つの論文からは、被膜外に豊胸バッグが破損した場合に、線維筋痛症のリスクの増加が見られたと報告しています。ただし、症状が出ている人にばらつきがあるので、統計的に有意ではないが積極的に否定はできない結果が出ています。

また、ある研究報告では、MRI検査で、被膜外にシリコンが漏出していたことがわかった豊胸インプラントバッグを入れていた女性の間では、リスクが2倍以上あるというデータもあります。

もっとも新しい報告では、豊胸バッグが破損した人を対象としたひとたちには、膠原病の症状が出ている人にばらつきがあり、これも統計的に有意ではないが積極的に否定はできない結果が出ています。

このため、一応、豊胸バッグ破損によって膠原病は発症するとは断言はできないとしています。線維筋痛症も同様です。

線維筋痛症と豊胸インプラントバッグとの間に関連性があるという論文もありますが、ほとんどが「統計学的に」リスクは高くはならない(有意差がない)という報告が多く占めています。

現状のところはっきりしたことはわからないようですね。

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