いわゆる中身がハイドロジェル(hydrogel)である代表選手は、国内では20年前に一世風靡?したCMCバッグというものが有名です。
特に日本ではよく「ハイドロジェルバッグ」として使われていました。
その他にPIPの豊胸バッグも国外ではよく使われていたハイドロジェル豊胸バッグの1つです。
PIPは、Poly Implant Prosthesesの略でこれもフランス製。
今回の症例は、当クリニックでの破損事例を紹介します。
経過;7,8年前に豊胸手術を行う。
1か月前に右胸が急に大きくなり、熱を持ち痛かったという。
心配だったけど、クリニックに行く暇もなく当院に来院するまで経過してしまったという。
診察時は、すでに破損しているであろう側はしぼんでおり、熱もなく腫れてもいませんでした。
取り出してみると・・・
PIPハイドロジェルは、CMCに比べて年数が経ってもシリコンのような感触で比較的柔らかい。
取り出してみるとバッグは一部破損。
5mm程度裂けていた。
裂けた付近が白っぽいのがわかるだろうか?
触ってみると「石灰化」していました。
ハイドロジェルは、石灰化することがあるらしいのだが、この場合は、破損してからこの場所が石灰化したのか?
豊胸バッグ内部で一部石灰化して、そこが劣化して破損したのか?はわからないけど、海外医学文献調べたが似た症例はなかった。
引き続き調べてわかったら報告しようと思います。
☞豊胸バッグトラブルと合併症、シリコンバッグ除去を考えているひとへ
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