PIP豊胸バッグのなにが問題なのでしょうか?

現在の豊胸バッグの中身は、シリコンと生理食塩水です。通常、医療用に使われるシリコンは医療用なのですが、このPIP豊胸バッグは、なんと工業用シリコンだったのです。

昨年PIPは倒産しており、創業者は現在国際指名手配を受けているようです。(←指名手配は、別件?)

PIP豊胸バッグ
実際に当院で取り出したPIP豊胸バッグ

破損する恐れもあると書かれていますが、こはなにもPIP豊胸バッグに限ったことではないのですが、今回の問題は、豊胸バッグに使われた工業用シリコンの素材にありました。

当院でも豊胸バッグを除去してみると、PIPは全体の1割ぐらいです。
(PIPをいれていたクリニックには偏りがあるようです)
以前にもPIPの破損した症例の記事を載せたことがあります。

以前書いた記事も参考に.
豊胸バッグ PIPハイドロジェルバッグについて

当時、海外の文献も含め調べたりしたのですが、今回のようにシリコンの素材を問題にした文献はなく、PIPが製造していたの中身のハイドロジェル(中身がシリコンの製品もある)を問題にした医学文献が多かったです。

「未分化大細胞リンパ腫(ALCL)」に関しては、下記クリックしていただければ以前の記事も読めます。

今回の問題でまた心配になるひといるかと思いますが、明日、明後日にでも取り出さないといけないというわけでもないでしょうけど、心配の種である「豊胸バッグ」はいずれ近い将来に取り出さないといけないことは確かでしょう。

パリ(CNN) フランス厚生省は、豊胸手術や乳房再建手術で埋め込まれたシリコン製のインプラントががんの原因になる恐れがあるとしてインプラント摘出手術の費用を助成すると発表した。

問題になっているのは、ポリ・アンプラン・プロテーズ(PIP)という企業が豊胸手術に使っていたインプラント。

英国の美容整形外科学会によれば、
PIPは医療用に適していないマットレス用のシリコンを豊胸手術に使っていたとされます。

フランス厚生省によると、同国内でPIPのインプラント埋め込み手術を受けた女性は約3万人に上り、問題が発覚した昨年以降、これまでに523人が摘出手術を受けた。インプラントの破裂も1000件以上報告されているという。

医療関係者などで構成する委員会を設置してこの問題を協議。PIPのインプラント埋め込みを受けた女性に豊胸バッグ除去を義務付けるかどうかについて、厚生当局が方針を発表する。乳房再建手術を受けた患者には、新しいインプラントを埋め込むための費用も還付する。

この問題では英国の当局も20日に注意を呼びかけ、「フランスで胸部インプラント埋め込み手術を受けた女性が未分化大細胞リンパ腫(血液のがん)と呼ばれる免疫細胞系のがんで死亡したとの報告がある」と指摘していました。

ただし英国ではインプラント除去までは勧告せず、PIPを含むあらゆる豊胸バッグが健康に及ぼす影響について監視を続けるとしています。

豊胸バッグトラブルと合併症、シリコンバッグ除去を考えているひとへ

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