豊胸バックとがん?その2

豊胸バッグと未分化大細胞型リンパ腫の関係とは?

その1を読んでいない方は→豊胸バッグとがん何をいまさら!その1

豊胸バッグを入れているひとのどこにがん細胞は存在しているの?

まずは、イラストをみて見ましょう。
豊胸バッグを入れているとがんになる可能性?

ALCLは、被膜と豊胸バッグの間に溜まった「リンパ細胞を伴った水;漿液」の中に存在しています。
(必ずしも水が溜まっているからといって、イコール=ALCLというわけではありません)
ALCLは、乳がんではありません。

診断のきっかけ、症状は?

インプラント関連の痛みやしこり、腫れなどの症状を訴えていたようです。
診断のきっかけとして最も多かったのは、漿液(いわゆる水のこと)の溜まりが持続したために行われた豊胸バッグ入れ替え手術でわかった。

漿液や瘢痕組織を採取して検査した結果、ALCLと判明。
(上記の症状を訴えるひとは多く、典型的症状もないようなので疑ってかからないと診断は難しいですね・・・)

現時点では、インプラントの種類や植え込みの目的がALCLのリスクの高低に影響するかどうかは明らかではない。

一般人のALCLの頻度および乳房にできる場合の頻度

米国で豊胸バッグをいれていないふつうのALCLと診断されるのは、1年間に約50万人に1人の頻度。
ALCLは非ホジキンリンパ腫の1種で、リンパ節や皮膚などを含む様々な場所に発生するが、乳房に局在するケースは非常にまれだという。

豊胸バッグを入れている場合のALCL頻度

 
FDAが現在把握している、豊胸手術後にALCLと診断された症例は全世界に約60例だが、正確には確認はできていない模様。
豊胸手術を受けた女性は、全世界に500万人から1000万人いると推定されている。(全例にしているわけでもないのであまりデータはあてにならないと思うが・・・もっと多いかも?)
1000万人に60例(50万人に3人)だとしても、通常のALCLの発生率に比べかなりの高い頻度(3倍)でALCLになることになる。

FDAは医療機関に要請し、豊胸バッグとの因果関係を調査
*アメリカ形成外科学会やその他の学会に所属する専門医とともに、乳房インプラントの手術を受け、ALCLと診断された患者のデータベースを作成。

*インプラント製造会社に協力を依頼し、手術を受ける女性にALCLリスクについての説明が確実に行われるよう、患者と医療従事者向けの表示を改訂。
(日本ではおこなわれていない)

*医療従事者に、乳房インプラントの手術を受けた後にALCLと診断されたあらゆる症例の報告を要請。また、術後時間を経てからインプラント周囲に漿液腫が認められた場合には、漿液を採取して専門的な検査機関に送付し、ALCLでないかどうか確認するよう要求。

*豊胸バッグを入れた患者は、異常がない限り特別な検査を受ける必要はなく、予防的なインプラント抜去は不要で、これまで通りフォローアップしてもらえばよい。ただし、インプラント周囲に変化が認められた場合にはすみやかに受診する。

*これから豊胸手術を受けようと考えている女性には、リスクと利益について専門医と十分に話し合う機会を与える。

何回もしつこいようだが・・・
ALCLの兆候としては、
・腫れ
・インプラント周囲の痛み
・インプラント付近のかたまりらしきもの
・乳房の左右の違い

以上の症状があったら受診してフォローしてもらうということなんだけど、数年経ったひとはほとんどがなにかしらこのような症状を訴える感じがするのだが・・・

FDAによれば、このような人たちも一応検査を依頼した方がいいということか?・・・

次回⇒豊胸バッグとがん その4
少し私見を。

豊胸バックとがん その3

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コメント
Unknown (Unknown)
2011-05-07 07:37:42
「1000万人に60例」が「『かなりの』高い」頻度!?
医学を学ぶ方々にはそう感じられるのでしょうか?いやぁ、算数や数学が苦手だった私には、その割合が「高い」とは思えませんけどねぇ…。でも、DRも書いているように、兆候はわりと普通にありそうな内容ばかり。今回のは難しくてわかりづらかったです。
補足 (裏窓ドクター)
2011-05-07 16:28:15
1000万人に60人であれば、かなり「低い」頻度でしょう。
豊胸バッグとは無関係のふつうのALCLの発生率は、人口50万に1人。(アメリカ統計;日本はわかりません。もしかして人種差もある病気かもしれないし・・・)
豊胸バッグを入れている人だと、50万に3人でふつうに比べると3倍も「高い」発生率の差があるという意味です。
こう考えると「かなり高い頻度」だと思いませんか?
と言っても、50万人に3人という数からして医者が生涯出くわす機会はほとんどない頻度ですよね・・・また、その医学論文を書いている人によっては、1人の症例報告でなく、その1つの施設で豊胸バッグを入れているALCLを数人経験しています。
あまりにも偶然すぎ?
やはりそれぞれが調べればもっといるということなのか?どうも文章をわかりやすく、うまく書くのが苦手でして・・・
本文も少しわかりやすく(なった?)手直ししておきました。
ご指摘ありがとうございます。
いつもありがとうございます!