自由が丘MCクリニック 医師:大谷伸久

CMC豊胸バッグとは?

カルボキシ・メチル・セルロースが主成分の豊胸バッグです。
新品は、シリコンと同じくらいの柔らかさです。が、10年近く経つと、グミみたいな感触ではなく、「生理食塩水」と同じ感覚になります。

CMCを入れている方は、10年と言う経時的変化には気が付かないかもしれませんが、皮膚から触った感じは、入れた当初とかなり変わっているはずです。

でも、この変化に気が付いたというひとは今までにもいません。

さて、CMC豊胸バッグを凍らしてみました。

ペットボトルだと破裂しますが、CMCバッグが、若干膨張していますが、破裂はしていません。

感触は?というより、生理食塩水と同じようにガチガチに凍っています。

これも、生理食塩水バッグと同様に、ここまで体温が下がることはないので、ご本人がヒマラヤ山脈で凍死しない限り、生きていれば凍ることはありませんのでご心配なく・・・。

関連サイト
豊胸バッグを凍らしてみた!シリコン編

でも、豊胸バッグを入れているひとが、皮膚に冷感を感じる人もいる!?
豊胸バッグで皮膚が冷たく感じるのは?

豊胸バッグトラブルと合併症、シリコンバッグ除去を考えているひとへ

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コメント

はじめまして。
ブログを読ませて頂いて、バッグの恐ろしさを痛感しています。私も十二年程前にシリコンのバッグを入れましたが、片方のバストが最近小さくなってきています。時々脇の下に違和感を感じます。生理食塩水のバッグが破れると小さくなる事はわかりましたが、シリコンも小さくなる事があるのでしょうか?破損したバックは取り出すしかないのでしょうか?一生ものと言われて大金を使った豊胸手術なだけにショックです。手術を受けた病院に問い合わせてみたら先生が息子さんに代替わりしてしていて「定期的に検査をしない方が悪い、定期的に入れ替えが必要なのは常識」と言われ、再手術にびっくりする様な金額が必要な事と、私が受けた一生ものという説明は、そのクリニックでは絶対しないと怒られ、どうしたものかと悩んでいます。破れたシリコンバックをこのままにしておいたらどうなってしまうのでしょうか・・・

こんにちは!いつも?読んでいただきありがとうございます。

内容拝見しました。
シリコンバッグでも皮膜内で破損してたら、小さくなった感じがするかもしれません。

ただ、極端には小さくなるわけではありません。
例えば、今まで触ると硬かった感じが柔らかくなったとかです。

とくに、硬くなっている状態というのは、「拘縮」しているわけですから、場合によっては見た感じが緩やかなバストの膨らみでなく、出っ張ったというか、とんがった山?みたいな感じなることがあります。

このような拘縮状態から、皮膜内での破損が起こると柔らかくなり、かつバストの高さがなくなることがあるので、小さくなったと感じることがあります。

触ってみるとわかるのですが・・・。

超音波(エコー)でもある程度、わかりますが確定の診断をするには、MRIを行うとよいでしょう。皮膜内で破損しているかわかります。

破損しているか否かで不安であるならMRIをお勧めします。お返事有難うございます。
検査も手術も怖いし面倒臭い気持もあります。もし、破損していても放置しておけるものならば、ギリギリまでこのままでいいかな・・・とも考えています。せっかくアドバイスを頂いたのにスミマセン。
今は小さくなった方のバスト側の脇の下に違和感を感じる事があったり、時々小さな痛みが有る程度です。両腕を目一杯上げて胸を張ると明らかに大きさが違いますが、両腕をおろしているときはさほど大きさにかわりはないです。筋肉と皮膚の間にバックを入れる手術でしたが、小さくない方のバストは異物感はありますがそんなに堅い方ではないと思います。漏れたシリコンが脇や肺に入ったり、腐ってしまう事があっては恐ろしいとは思っているのですが、そこまでの記事は拝見していないので、しばらくこのままで行ってみようと思います。
ありがとうございました。

先生の記事、大好きです。宣伝ばかりでオープンコメントを受け付けてない美容外科のブログの中でもきちんとお返事頂ける誠実な先生ですね。もっと早くお会いしたかったです。
できればですが、破損したバックを放置したままにした最悪のケースなんかも記事にして下さい。お願いします。先生も良いお年をお迎え下さいね。

わかりました!裏窓ドクター

読む範囲内だと大丈夫そうな感じですかね。
いや、実際に診ないとわかならないので、あまり無責任な発言はできませんが・・・。シリコンジェルの破損したものが、脇のリンパ節にシリコンが浸潤した例が海外の医学論文にはあります。

僕自身は、破損した症例も多くみているのですが、論文のようにシリコンが遠くに浸潤している例は見たことがなく、ちょっと非現実的なのかなと思って紹介はしたことがありません。

まあ、医学論文というのは、ほとんど普通では見られない特殊な症例などが掲載されますから、一般診療レベルではまず見られないケースです。

そのため、ほとんど起きないとされていることを紹介して、不必要に不安を煽るのもどうなのかな?と思ってしまったり。

でも、ご要望があれば!
来年にでも紹介したいと思います。
よろしくお願いいたします。